アイスランドの作曲家Jóhann Jóhannssonは、自ら監督したSFフィルム『Last and First Men』の完成を見ることなく、2018年に惜しまれつつ48歳の若さで亡くなった。その後この作品はJohannssonの友人であり、作曲家仲間でもあったYair Elazar Glotmanによって完成された。70分の映像は、かつて旧ユーゴスラビアに建造されたSpomeniksと呼ばれる奇妙な巨大モニュメントをとらえた印象的なショットと、英国の小説家Olaf Stapledonが1930年に書いた、本作と同名の小説からの一説で構成されている。通奏低音のように流れるJohannssonによるサウンドトラックは、緊迫感のある弦楽やヴォーカル、亡霊のうめき声を思わせるような暗鬱なサウンドとともに、まるで広漠たる地平線と数十億年にわたる時の彼方に向かって延々と呪文を唱える。 "Architecture"には恐怖感を覚え、"The Navigators"では荘厳さに圧倒される。ラストの"Epilogue"は永遠に消え去る何かを象徴するかのようだ。