ヨハン・ヨハンソン

バイオグラフィー

ソロアルバムにおいても映画音楽の作曲においても、ヨハン・ヨハンソンは、前衛的なアレンジと有機的な楽器編成、そして壮大で豊かなオーケストレーションを自在に組み合わせている。1969年にアイスランドのレイキャビクで生まれたヨハンソンは、少年時代にトロンボーンとピアノを学び、キャリアの初期にはさまざまなロックバンドと活動を共にしていた。その後は、荘厳な金管アンサンブルとともに美しくも切ない音風景を描き出した2004年のアルバム『Virðulegu forsetar』や、同様に金管の響きを生かした初期の映画音楽『The Miners’ Hymns』などで、ポピュラーミュージックに取り組んだ経験を生かしている。映画音楽の作曲家としてのヨハンソンのキャリアは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督との密接かつ継続的な仕事によって飛躍を遂げた。それらの映画の中には、インダストリアルミュージックにインスパイアされたエレクトロニックサウンドでアカデミー賞®の作曲賞にもノミネートされた『Sicario(邦題:ボーダーライン)』も含まれる。またゴールデングローブ賞の作曲賞に輝いた、ジェームズ・マーシュ監督の『The Theory of Everything(邦題:博士と彼女のセオリー)』のサウンドトラックでは、エレクトロニックサウンドにエレガントなピアノや透明感のあるストリングスを織り交ぜて、豊かなテクスチャを生み出している。しかしヨハンソンは、映画『Mandy(邦題:マンディ 地獄のロード・ウォリアー)』のために、伝統的なクラシック音楽のモチーフを“アンビエント・ヘヴィメタル”とでもいうべき不穏なごう音の中で生かすという非常にクリエイティブなスコアを完成させた直後の2018年に48歳の若さでこの世を去った。

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