いずれも19世紀ドイツの優れたピアニスト/作曲家であったヨハネス・ブラームスとロベルト&クララのシューマン夫妻は、密接に絡み合った関係性の中で人生を送った。クララはロベルトの音楽家としての活動を熱心にサポートすると同時に、プライベートでは心の病を抱えていた夫を支え続けた。そのことが彼女のキャリアに影を落とし、クララはその抜きんでた才能を十分に発揮することができなかったともいわれる。そして、そんなシューマン夫妻の親友だったブラームスは、ロベルトの死後はクララを慰め、元気づけた。本作の演奏家たちはロベルト・シューマンとブラームスのそれぞれの最初の交響曲とクララのピアノ協奏曲を新鮮かつ温かい響きで奏で、3人の親密な関係性を描き出していく。協奏曲で素晴らしい演奏を聴かせるピアニスト、ガブリエラ・モンテーロは、クララの感性を現代に生かすような5つの美しい即興曲も披露し、アルバムにストーリー性を付加している。
作曲者
オーケストラ