The Orchestra of the Americasは西半球の25を超える国々の若者によって構成され、熱意あふれる魂のこもった演奏が魅力の管弦楽団だ。団員の多くがスペイン語圏出身であることを考えると、彼らにとってスペインの音楽を演奏するのは特別なことに違いない。陶酔を誘うリズムの『三角帽子(The Three-Cornered Hat)』組曲では、演奏を楽しむようにその若さあふれるエネルギーを炸裂させている。また、蒸した夜を描いたファリャの『スペインの庭の夜(Nights in the Gardens of Spain)』は、ピアノ協奏曲のような作品でもあり、Carlos Miguel Prietoの活気ある指揮のもと、メキシコの重鎮ピアニストJorge Federico Osorioによる胸がすくような快演を聴くことができる。