クラシック音楽の歴史の中には、女性であるがゆえに音楽界から疎外されながらも、類まれな功績を残した作曲家たちがいる。バイオリニストのLucie Bartholomäiはこの鮮やかにプログラムされた感動的なアルバムで、Louise Farrenc、Amy Beach、Rebecca Clarke、クララ・シューマンといった女性作曲家たちが書いたバイオリンとピアノのための作品に、本来もたらさせるべきだった光を当てている。ベートーヴェンを想起させるFarrencの『Violin Sonata No. 2』や豊かなメロディを持つシューマンの『3 Romances』はすでにレパートリーの主流としての地位を築いているが、アルバムの要所要所に置かれたClarkeによるバイオリンとピアノのための知られざる小品こそ、このアルバムの真骨頂だといえる。これらの楽曲は彼女が最も個性的かつ魅惑的な新ロマン主義の作曲家の一人であることを証明している。芯の強さを感じさせ、切なる思いを含んだBeachの「Romance」は本作のフィナーレにふさわしい情感あふれる作品だ。
作曲者
ヴァイオリン
アーティスト