幅広い種類の楽曲を歌いこなす高い技術と多彩な表現力、そして艶やかな美声を生かした繊細さと堂々たる力強さを兼ね備えたテノール歌手ジュリアン・ベーアは、フランスの音楽界に新たな息吹をもたらす存在だ。本作では、ビゼーやドリーブ、ゴダール、グノーといった19世紀フランスの作曲家たちのアリアでリスナーを陶酔へと誘うだけでなく、フランス語で歌われるレハール(ウィンナオペレッタの大作曲家)の作品や、20世紀を代表するシャンソン歌手でソングライター、シャルル・トレネの楽曲からも新鮮な魅力を引き出すことに成功している。そんなベーアの歌をリヨン歌劇場管弦楽団の洗練された演奏が見事にサポートする。
オーケストラ
テノール
作曲者