10代での目覚ましいデビュー、そして16歳での初レコーディングと活躍を続けるピアニスト、コンスタンチン・リフシッツはこれまで多くのファンを獲得してきた。本作は8日連続の演奏会において、ピアノ音楽の最高峰ともいえるベートーヴェンの32のソナタのレコーディングを敢行。バッハを得意とする彼のピアニズムが一連の作品の深淵に迫り、新風を吹き込んでいる。優雅さをたたえた初期のソナタから、ロマン主義が垣間見られる中期、さらに独創性に富んだ後期のソナタまでリフシッツの音楽観は一貫しており、どの作品に対しても美しさへの飽くなき追求と力強い表現が印象的だ。新たなベートーヴェン像の誕生である。
作曲者
ピアノ