バッハのプレリュード(主に『平均律クラヴィーア曲集』)と他の作曲家のフーガが組み合わさり、一連のペアがつくられる。この独創的かつ斬新なコンセプトによってアルバムを制作したのは、ピアノデュオ、Duo Tal & GroethuysenのYaara Talだ。フンメル、アルカン、ショパン、シューマン、アレンスキーらのフーガとバッハの組み合わせは示唆に富み、音楽的にも大きな充足感が味わえる。アルバムの最後、“光陰矢のごとし”と題されたフーガ「Tempus fugit」は、ドイツの作曲家Reinhard Febelによるもので、まさに過ぎ去る時を感じさせる。Talの鋭敏な躍動感と詩情豊かな美しいセンスがあふれる作品だ。
ピアノ
作曲者