『An Old Belief』というタイトルは、サー・ヒューバート・パリーが第1次世界大戦中の1916年から1918年に作曲した、円熟の極みともいえる6つの合唱曲からなる『Songs of Farewell』の1曲から取られている。この合唱曲集は、各声部が精緻なビクトリア朝の伝統を反映させながら、一つの時代の終焉を悼むもの。この優れた作品集の前奏曲として、ザ・シックスティーンは澄んだサウンドと完璧なフレージングで、魅力的な数々の楽曲を披露している。エリザベス朝時代の作曲家Thomas Campionの3作品、心にしみる中世のキャロルからの3曲、初演となるCecilia McDowallによる美しい新作モテット「An Unexpected Shore」。さらに、1964年にジョン・F・ケネディ暗殺一周忌の追悼コンサートのために書かれたHerbert Howellsの「Take Him, Earth, for Cherishing」も聴くことができる。