ベルギーのリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ、Jodie Devosが母国の先達である19世紀の歌手Marie Cabelの足跡をたどる。CabelはハイCの女王で(ハイDやハイEはもちろん)、アドルフ・アダンやマイアベーアといった作曲家たちが、自身のオペラの中に彼女のための特別な役を用意するほどの影響力を持っていた。Devosは本作でそのCabelへの敬意を持って、あらゆるスタイルのオペラを愛した1850年代のパリへとリスナーをいざなう。この喜びに満ちたリサイタルは、Halévyによる『Jaguarita l’Indienne』第2幕の合唱を伴う"失われた宝石"のような華やかなシーン(トラック4から6)やアンブロワーズ・トマによる『Le songe d’une nuit d’été(夏の夜の夢)』の魅惑的な「C’est un rêve qui s’achève à l’instant」(トラック12)など、かつてCabelが喝采を浴びた楽曲で構成されている。Devosは本作で、フランスのベルカント唱法の高度な技巧と優美さ、そして変化に富んだドラマチックな表現を見事に伝えている。