Carols Without Words

ニュージーランド出身のジョン・メトカーフは、アレンジャー／作曲家／プロデューサーとして、アンドレア・ボチェッリ、ブラー、ピーター・ガブリエル、U2など、さまざまなアーティストたちとのコラボレーションで目覚ましい成果を上げてきた。本作『Carols Without Words』には、彼がそれらの貴重な経験の中で培った一流の技を生かして作り上げた、おなじみのクリスマスの合唱曲の上質なニューバージョンが収録されている。ここでは、ドイツの古い聖歌「Lo, How A Rose E’er Blooming」の豪華な管弦楽版、瞑想的なアレンジによる「Silent Night」、洗練された「Gaudete」などをはじめ、古くから親しまれてきた10の名曲にフレッシュな息吹が与えられている。弦楽の名品へと変身した「O Come, O Come, Emmanuel」や、やはり輝くような弦の響きを持つ「Carol of the Bells」も印象的だ。また、メトカーフは、アルカンジェロ・コレッリ作曲『Christmas Concerto』の「Adagio」に敬意を表し、豪華にパワーアップした中央部分以外はストレートに演奏するといったアプローチも見せている。