スペインのヴァイオリン奏者Francisco Fullanaが、スペイン出身の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための音楽を奏でるという、これ以上ない好相性が魅力的なアルバム。中でも生涯を通して声楽曲以外はほとんどピアノ曲に集中したエンリケ・グラナドスによるヴァイオリン・ソナタは演奏される機会が少なく、貴重な録音となった。また、パブロ・デ・サラサーテやJoan Manénはヴァイオリン奏者としても活躍した作曲家であり、Fullanaからは演奏技巧と郷土の音楽語法のそれぞれを極めていこうとする姿勢がうかがえる。アルバム最後では、パブロ・カザルスによるチェロのための編曲と演奏で有名なカタルーニャ民謡"El cant dels ocells(鳥の歌)"を取り上げ、Francisco Fullana自身のヴァイオリンとピアノのための編曲で聴くことができる。演奏と作曲双方への意欲を雄弁に表現する、熱のこもった演奏だ。
ピアノ
ヴァイオリン
作曲者