2023年には並外れたクオリティを誇る数々の録音作品を評価され、フランスの権威のあるクラシック専門誌『ディアパゾン』の“アーティスト・オブ・ザ・イヤー”に選出されるなど、現在のヴァイオリン界において際立った存在となっているイザベル・ファウスト。彼女は本作で、ブリテンの作品に新たな命を吹き込んだ。『ヴァイオリン協奏曲 ニ短調』のパフォーマンスは衝撃的だ。ファウストは、第1楽章の変化に富んだ旋律を強い光を放つような音色で奏で、激しいリズムの第2楽章では鬼気迫る演奏を聴かせる。そして、第3楽章の終盤では壮絶さと繊細さを交互に繰り出すようなパフォーマンスで、聴き手を別世界へといざなう。ヤクブ・フルシャが指揮するバイエルン放送交響楽団も、そんなファウストに押し込まれることなく、この強烈なソリストとスリリングな音楽の会話を繰り広げている。また、共演を重ねてきた俊英ピアニスト、アレクサンドル・メルニコフや、弟のヴィオラ奏者ボリス・ファウストと奏でる室内楽曲も十分な存在感を示している。
作曲者
指揮者
ピアノ
ヴァイオリン
オーケストラ
ヴィオラ