2020年に配信開始以来、世界中のゲームファンを魅了し続けているオープンワールド型アクションRPG『原神』。本作『原神-真珠の歌5』は、ゲーム内で使用されたBGMを定期的にまとめたサウンドトラックシリーズの第5弾だ。音楽はHOYO-MiXが担当。3パートで構成され、ディスク1はゲームのアップデート上のVer.5.6〜5.8のイベント楽曲を中心に、Ver.5.8の夏イベントのBGMが多く含まれている。特に"ナタ"の国の場面で流れる、中南米やアフリカの民族楽器にインスピレーションを受けた躍動感あふれるリズムと現代楽器が融合したサウンドは、リゾート感覚が味わえる演出となっている。 ディスク2ではストーリー楽曲を収録。ゲーム内の主人公の一人"空"の声優を務める堀江 瞬はストーリーの楽曲について、「映像とのシームレスな融合を目指し、作曲家の方たちは開発チームと密に連携しながら、ストーリーの重要な展開やターニングポイントに合わせて楽曲の構成を調整されたといいます。そして物語の表現においては、音と映像を結びつけるだけでなく、メロディや感情の表現も深く追求されたそうです」と解説する。 また堀江 瞬は注目すべき楽曲として、ディスク3に収録された"扉に通ずる対局"のBGMを挙げる。「チェス盤の上でBOSSの“キング”、そして“クイーン”と戦う際に流れる曲は、二つのフェーズに分かれています。第1フェーズは、テンポの速いオーケストラや力強いピアノ、そして細かく跳ねるような音で構成されており、キングや周囲の小さい駒が、“旅人”に攻撃を仕掛ける際の勢いが表現されています。また、これまでの壮大で重々しい戦闘曲とは異なり、ユーモアを感じるサウンドも聴きどころです」と堀江は言う。そしてキングとクイーンのタッグに立ち向かう第2フェーズについては、「気付いた旅人さんもいるかもしれませんが、実はキングを先に倒すと、その後、音楽から男性パートが聞こえなくなり、クイーンを先に倒すと、女性パートが聞こえなくなるという仕組みになっていました」と、プレイヤーの選択に応じて音楽が変化するインタラクティブな演出のユニークさに触れる。音楽的なサプライズも織り込みながら、旅人となったプレイヤーを壮大な冒険の世界へと導いていく良質なサウンドトラック集といえるだろう。
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