コンスタントに交響曲を発表し続けていたショスタコーヴィチは、1948年にスターリン体制下でジダーノフ批判の対象となった後、数年間にわたって交響曲の作曲を控えていた。ところが1953年の3月にスターリンが亡くなると、その直後に『Symphony No. 10』の作曲に着手したとされる。この作品の真の動機は何なのか、そこに作曲者のどんな思いが込められているのかということについてはさまざまな説が取り沙汰されてきたが、依然として謎は解けていない。しかし、この交響曲が現在でも高い人気を誇っていることは、明確な事実だ。ワシリー・ペトレンコが指揮するロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の端正かつパワフルな演奏を収録したこの2010年のアルバムも、数々の賞に輝くなど大きな称賛を集め、このミステリアスな交響曲の魅力をさらに広めることとなった。
作曲者
ボーカル、指揮者
ボーカル、オーケストラ