このアルバムに収録された二つのパフォーマンスは、共にローマ出身の作曲家の作品であり、特定のテーマに沿ったルネサンス音楽としていずれもシスティーナ礼拝堂で初めて披露されたというバックグラウンドがある。ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(不明 -1594)は多音声によるハーモニーをいち早く取り入れた作曲家であり、以前の教会音楽よりも遥かに複雑な楽曲を作り上げた。グレゴリオ・アレグリ(1582-1652)の “ミゼレーレ(Miserere)” もルネサンス時代を代表する多声音楽である。この作品は当時システィーナ礼拝堂以外で演奏されることはめったになかったが、当時14歳だったモーツァルトが自らの記憶からこの曲を書き写したことで、この曲の知名度を向上させることとなった。タリス・スカラーズは透き通るような高音と、落ち着いたハーモニーを融合させる唱法で両曲を見事に歌い上げている。
作曲者
指揮者
合唱団