ケンブリッジ・シンガーズ

バイオグラフィー

The Cambridge Singersが誕生するまでには、因習からの脱却やさまざまな改革が必要だった。1982年にジョン・ラターが組織したこのプロフェッショナルな室内合唱団のメンバーは、ケンブリッジ大学のカレッジに所属していた女性と男性の聖歌隊員の中から選ばれたのだが、同カレッジはそのほんの10年前に、長い歴史の中で初めて女学生に門戸を開いたばかりだったのだ。1970年代の終盤にケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊の音楽監督を退いて作曲に専念していたラターは、一度きりのテレビのクリスマス特番のためにアンサンブルを結成することになる。この時にすっかり意気投合した臨時編成のグループと作曲家は、ラターの『Gloria』とラターが校訂したフォーレの『Requiem』をレコーディングし、高い評価を得た。勢いづいたラターは1984年、ケンブリッジシャーにある自宅の離れでCollegium Recordsを立ち上げ、そこからThe Cambridge Singersをイギリスの合唱界に不可欠な存在へと育て上げた。ラターの作品の決定的な名演や、新旧の合唱曲を丁寧にプログラムした数々のアルバムから成る彼らのディスコグラフィは、非常に魅力的なものとなっている。