アコースティックギターとエレクトリックギターで奏でられる、いにしえの音楽と現代音楽の大胆なドッキング。スコットランド出身のショーン・シベは当代きっての名ギタリストの一人。彼はこのアルバムをまず17世紀や18世紀に書かれた繊細で親密な雰囲気を持つリュートのための小品でスタートさせる。続いてアコースティックのまま現代スコットランドの作曲家ジェイムズ・マクミランの作品を奏でたところでエレクトリックに持ち替え、スティーヴ・ライヒによるロックやジャズ、アフリカンなどさまざまな音楽のエッセンスを含む意欲作「Electric Counterpoint」を、卓越した演奏能力を存分に生かした多重録音で聴かせる。ジュリア・ウルフの作品は元々バグパイプのために書かれたものだが、シベはこれもエレクトリックギターによって奏で、見事に自分のものにしている。そして、このソフトかつラウドなアルバムは、まるでヘヴィメタルのように荒々しいデイヴィッド・ラングの作品"Killer"で幕を閉じる。
作曲者
アコースティックギター、エレクトリックギター