バッハからエルガー、ヘンデル、ストラヴィンスキーに至るまで、世界中の作曲家たちは何世紀にもわたってイタリア文化に魅了されてきた。リッカルド・シャイーとスカラ・フィルハーモニー管弦楽団は本作『Musa Italiana』で、ドイツ、オーストリアの3人の偉大な作曲家たちが抱いていた“イタリア愛”にスポットライトを当てている。アルバムはメンデルスゾーンによる『Symphony No. 4 “Italian”』のオープニングテーマで幕を開ける。弦楽器をかき鳴らすような類を見ない高揚感によって、陽光降り注ぐにぎやかなナポリの街並みをイメージさせるものだ。シューベルトによる知られざる2つの『Overtures in the Italian Style』は、イタリアの偉大なオペラ作曲家ジョアキーノ・ロッシーニへのオマージュであり、シューベルトの作品にはあまり見られない、沸き立つような曲調が印象的。そしてイタリア語によるオペラの名作を多く遺したモーツァルトによる『Mitridate』『Ascanio in Alba』『Lucio Silla』の序曲は、いずれもモーツァルトがミラノに滞在していた時に書いたものだ。