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- 2013 · ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、リッカルド・シャイー
リッカルド・シャイー
- Cynthia Liao、 Fabio Ravasi、 Paolo Morena、 Gabriele Zanetti
プレイリスト
バイオグラフィー
イタリア出身の指揮者リッカルド・シャイーは、早くからオペラよりも交響曲に重点を置くことを決めた。そして、かつては顧みられることのなかったツェムリンスキーの作品を、直感的に、かつ、輝きをもって奏でたことで注目され、さらにはストラヴィンスキーからシェーンベルク、そして彼が多くの楽曲を録音してきたオペラ作曲家であるロッシーニまで、幅広いスタイルを持つ作曲家たちの作品をレコーディングしてきた。 1953年、ミラノの音楽一家に生まれたシャイーは、クラウディオ・アバドの下、スカラ座の副指揮者としてキャリアをスタートさせ、ルチアーノ・パヴァロッティとの『アンドレア・シェニエ』の録音(1979年)をはじめ、オペラで成功を収めた。しかし、交響曲のレパートリーにもっと時間を割きたいと考え、1982年にベルリン放送交響楽団の首席指揮者に就任する。彼は放置されてきたレパートリーの演奏や録音を行い、また、ブラームス、マーラー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスといった作曲家たちによる定番曲の伝統的な演奏方法を徹底的に見直した。シャイーは、老舗のオーケストラは、その、個性的ではあるものの全方位的なサウンドを捨て去って、個々の作品にふさわしい色彩と演奏スタイルを見いだすべきだと主張し、物議を醸した。しかし、彼のこの姿勢は、サイモン・ラトルやロジャー・ノリントンといった指揮者たちがオーケストラに対して同様のアプローチをとるための道を開いたのだ。こうしてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1988年から2004年まで音楽監督を務めた)やライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(2005年から2016年までカペルマイスターを務めた)の演奏スタイルを活性化することに成功したシャリーは、2016年にルツェルン音楽祭の音楽監督に就任。その任務を継続しながら、2017年にスカラ座の音楽監督となり、ヨーロッパのクラシック界を一周するようにして、ふるさとに戻った。