- ピエロ・カプッチッリ、 ミラノ・スカラ座管弦楽団、 ピエール・ミランダ・フェラーロ、 フィオレンツァ・コッソット、 アントニーノ・ヴォットー、 マリア・カラス、 Irene Companeez、 レナート・エルコラーニ
ミラノ・スカラ座管弦楽団
バイオグラフィー
ミラノ・スカラ座管弦楽団は、イタリアで最も有名なオペラハウスのオーケストラとして、ヴェルディ、ロッシーニ、シュトックハウゼンなどの名作オペラの初演を手掛けてきた。歴代の音楽監督や共演してきた指揮者のリストにも、偉大なマエストロたちの名前が並ぶ。長期にわたり、世界中のファンから熱烈な支持を受けてきた。 1778年にスカラ座が開場して以降、1854年にAlberto Mazzucatoが初めての指揮者となるまでは、チェンバロ奏者か第1ヴァイオリンの首席奏者が指揮をしていた。1872年にはFranco Faccioが、オペラの上演ではなく、オーケストラとしてのコンサートを行うようになり、1921年には、1898年からスカラ座の首席指揮者を務めていたアルトゥーロ・トスカニーニが、新たに自立したオーケストラの音楽監督に就任した。その後は、ヴィクトル・デ・サバタ、カルロ・マリア・ジュリーニ、クラウディオ・アバド、リッカルド・ムーティ、ダニエル・バレンボイム、リッカルド・シャイーといった一流の指揮者たちが、代わる代わる指揮台に立っている。一貫してダイナミックなサウンドで知られてきたこのオーケストラは、史上最高のオペラのレコーディングともいわれる、サバタとマリア・カラスによるプッチーニの『トスカ』(1953年にライブ録音された)で、さらなる高みに達した。 1982年、ミラノ・スカラ座管弦楽団は正式にスカラ座フィルハーモニー管弦楽団として再編され、シンフォニックなレパートリーも多く取り込むようになった。1990年代前半のジュリーニによるベートーヴェンの交響曲全集や、シャイーが友人だったニーノ・ロータの作品を繊細に奏でた『フェリーニ・アルバム』(2019年)は、スカラ座フィルハーモニー管弦楽団の実力を物語る作品だ。