2020年2月に収録されたドヴォルザークの後期の3つの交響曲のライブ演奏は、この19世紀のチェコが生んだ大作曲家に対するグスターボ・ドゥダメルの視点が、非常にスリリングであることを示している。レコーディングされる機会が非常に多い『交響曲 第9番「新世界より」』では、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団から光輝に満ちた演奏を引き出し、心に染みる「ラルゴ」では切なくも美しいイングリッシュホルンのソロを聴くことができる。また、『交響曲 第8番』の最終楽章では、はしゃぎ回るかのような高揚感と、穏やかで情感豊かな間奏という卓越した感受性の対比が際立つ。ダークな色調の『交響曲第7番』は力強い表現だが、決して過熱することなく、すべてのパートで妥協のない明瞭な演奏が展開される。プログラム全体を通じて、オーケストラのバランスを取るドゥダメルの巧みな技は、目も眩むような鮮やかなテクスチャを生み出し、ドヴォルザークの華麗な音世界と巧みなオーケストレーションの本質をこれまでになく明確に表現している。
作曲者
オーケストラ、交響楽団
指揮者