ジョルジュ・エネスコは音楽界における一つの“現象”だった。ルーマニア史上最も優れた作曲家の一人であっただけでなく、同時代における屈指の才能に恵まれたバイオリニストであり、さらにはアルテュール・グリュミオーやイダ・ヘンデル、そしてユーディ・メニューインといったスター演奏家たちを育てあげた偉大な指導者でもあったのだ。気鋭のフランス人バイオリニストNicolas Dautricourtは、エネスコの『Octet For Strings』を初めて聴いた時に大きな衝撃を受け、2016年にエネスコ並びに、同時代の作曲家たちの楽曲を演奏するための室内楽アンサンブル、The Enescu Projectを立ち上げた。彼らのファーストアルバムである本作では、その燃え上がるような名曲『Octet』を、エネルギーがほとばしる、非常に力強い演奏で聴ける。他にも、イザイがエネスコに献呈した「Sonata in D Minor, Op. 27 No. 3 “Ballade”」のDautricourtによる奔放自在な演奏や、バイオリン奏者、Cécile Agatorが空に舞い上がるように奏でるマスネの人気曲「Thaïs: Méditation」、さらにバルトークやフォーレ、ラヴェル、そしてもちろんエネスコの美しい小品も楽しめる。
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アンサンブル
ヴィオラ
チェロ