指揮者マリス・ヤンソンスは、チャイコフスキーの交響曲に生涯を通じて取り組んできた。特に第5番をはじめとするChandosレーベルからのオスロ・フィルとの交響曲集は、多くの人々にヤンソンスの存在を知らしめる契機ともなっている。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者だった2002年から2015年の間も、彼はしばしばチャイコフスキーの交響曲に立ち帰り、クリアで淡々としたアプローチによって、音楽そのものを見事に表現した。交響曲第4番と第5番は、どちらも運命に対する勝利が音楽的に描かれ、第4番冒頭の重々しいファンファーレと悲しげな第2楽章「Andantino」は、劇画のような最終楽章と著しい対照を成し、第5番ではさらに厳しい試練が現れながらも、やがて輝かしい安息の地へとたどり着く。また、空間オーディオによって録音された演奏は、細部に至るまで色彩豊かなインパクトあるサウンドが楽しめる。
作曲者
指揮者
オーケストラ