それぞれにピアニストとして順調な歩みを続けている夫婦、ルーカス・ゲニューシャスとAnna Geniusheneは、この初めてのデュオアルバムで見事な相乗効果を発揮している。2台のピアノで演奏する彼らは、アルバムの冒頭を飾るガーシュウィンの「キューバ序曲」のアレンジや、コープランドの「エル・サロン・メヒコ」のバーンスタインによる編曲版に、説得力と軽快さ、そして輝くような響きをもたらしている。また、ストラヴィンスキーの協奏曲『ダンバートン・オークス』では、正確に刻まれたシンコペーションが遊び心あふれる「Allegretto」を彩り、フレデリック・ジェフスキーによる爆発的な激しさを持つ楽曲「Winnsboro Cotton Mill Blues」では、2人が一緒に嵐を巻き起こす。 コリン・マクフィーによるバリ島の音楽に関する作品で、ルーカスとAnnaは、ガムラン音楽独特の鈴のような響きが生み出す音の波紋を鮮やかに表現し、終楽章の「Taboeh Teloe」には、とりわけ大きな歓喜と高揚感をもたらしている。そして、彼らの完全なまでに一体化した演奏は、特にジョン・アダムズの「ハレルヤ・ジャンクション」で大きな成果を上げていて、フィナーレはアダムズが意図した浮き立つようなリズムと“全力のブギ”を存分に表現した演奏となっている。
ピアノ
翻訳
作曲者