ここでは、ヴァイオリニストのイツァーク・パールマンと、カルロ・マリア・ジュリーニが指揮するシカゴ交響楽団による1977年の名作アルバムを、パールマン自身がレコーディング当時の思い出を語る特別なコメントとともに楽しめる。 本作はリリース直後から、ブラームスによる『ヴァイオリン協奏曲』の録音史上、とりわけ優れたものの一つとして高い評価を得た。第1楽章でパールマンが最初に発する音は瞬時にリスナーを魅了し、その後に続く繊細なフィギュレーションは、単なる装飾を超えて切迫した感情を力強く伝えてくる。また、彼の荒々しいダブルストップは、この25分に及ぶ長大な冒頭楽章にエネルギーと重厚感を加え、静かな場面での彼の演奏が持つ気高い叙情性と絶妙なバランスを保っている。 続く優雅な緩徐楽章ではパールマンの甘美な音色が前面に押し出され、春の息吹を感じさせるようなみずみずしい演奏が繰り広げられる。対照的に活力に満ちた終楽章では、パールマンがブラームスによる躍動的な舞曲のリズムに意気揚々と飛び込んでいく。そして、指揮者のカルロ・マリア・ジュリーニとシカゴ交響楽団も重要な役割を演じている。アンサンブルの磨き上げられた響きとジュリーニが綿密に紡ぎ上げた伴奏は、この録音が紛れもなくブラームスの楽曲の偉大な解釈の一つであることを決定付けるために大きく貢献しているのだ。
作曲者
指揮者
ナレーター、詩歌、ヴァイオリン
オーケストラ