ボリス・ギルトブルグ

バイオグラフィー

ロシア生まれイスラエル育ちのピアニスト、ボリス・ギルトブルグは、ベートーヴェンからショスタコーヴィチに至る幅広いレパートリーを個性豊かに奏でることで知られている。ギルトブルグは1984年にモスクワのユダヤ人家庭に生まれ、幼い頃にテルアビブへと移り住んだ。彼のキャリアの中心には、20世紀のロシア音楽がある。プロコフィエフの“戦争ソナタ”(1940年作曲の第6番、1942年作曲の第7番、1944年作曲の第8番)を収録した2012年のアルバム『Prokofiev: War Sonatas』では、精妙さよりも直感的なドラマ性を優先した演奏を披露しているが、その後ギルトブルグは自身の名人芸に着々と磨きをかけていった。ラフマニノフ、グリーグ、リストのソナタを収録した『Romantic Sonatas』(2013年)と全曲シューマンの作品によるアルバム『シューマン: 謝肉祭 & ダヴィット同盟舞曲集 & 蝶々』(2015年)をリリースした後は、ラフマニノフの作品をより多くレコーディングするようになる。特にアルバム『ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番』(2017年)と『ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番 & コレッリの主題による変奏曲』(2018年)におけるコンチェルトの演奏は高い評価を受け、また、『ラフマニノフ: 練習曲集「音の絵」 Op. 39 & 楽興の時』(2016年)や『ラフマニノフ: 24の前奏曲集』(2019年)でも、豊かな感性と洞察の深さを感じさせる演奏を披露している。また、2020年から2021年にかけてはベートーヴェンのピアノ・ソナタを全曲録音するプロジェクト『Beethoven 32』を完遂。それぞれのソナタが持つさまざまな感情を余すことなく描き出して、大きな称賛を集めた。さらに、Pavel Haas Quartetと共演した2022年のアルバム『Brahms: Quintets Opp. 34 & 111』でのギルトブルグは、敏感な反応や高い共感性でリスナーを魅了した。

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