アイオナ・ブラウン

バイオグラフィー

アイオナ・ブラウンは、これ見よがしの超絶技巧で大きなコンサートホールを満席にするようなタイプのヴァイオリニストではなかったが、母国イギリスはもとより、それ以外のエリアの音楽生活にも多大な影響を与えた。例えば、ブラウンは、ヴォーン・ウィリアムズの『The Lark Ascending(あげひばり)』が今や世界各地で絶大な人気を博していることに対して、おそらく最も大きく貢献したヴァイオリニストだった。オーケストラのヴァイオリニストとして、ソリストとして、そして後に音楽監督としても活動した彼女は、小規模なオーケストラ、とりわけ創立者のネヴィル・マリナーによって高い水準へと導かれたアカデミー室内管弦楽団と仕事をすることを好んだ。1941年にソールズベリーで生まれたブラウンは、1964年にアカデミー室内管弦楽団に参加し、1974年に同楽団のリーダーに就任した。その後1981年にはノルウェイ室内管弦楽団の芸術監督となり、その功績によってノルウェー王オーラヴ5世から功労勲章騎士一等を授与された。1998年にはソリストとしてのキャリアの幕を閉じたが、指揮は晩年まで続け、2004年にこの世を去っている。

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