アタッカ四重奏団は、ジャンルにとらわれない革新的なプログラムで知られており、時として弦楽四重奏そのものの概念を覆すことすらある。なので、彼らがこの『Plucked from the Field』について、「カラフルで、フレッシュで、新しいサウンドは、先入観をへし折ったり破壊したりすることで、驚きや喜びをもたらします。そして、あなたの内なる世界にある知られざる一角に潜んでいる、新しい価値やインスピレーションを解き放ってくれるかもしれません」とApple Music Classicalに対して語るのを聞いても驚くことはない。
このプレイリストに収録されている現代の名曲の中には、クロノス・クァルテットのチェリストであるポール・ワイアンコが2016年に作曲し、自身で「喜びそのものに対する熱狂的で祝祭的な研究」と説明する作品『LIFT』のスリリングな終楽章がある。「ポールが生み出すサウンドは、今地球上にいるどの作曲家のものとも違います」とアタッカ四重奏団は言う。「『LIFT』は私たちに大きなインスピレーションを与えてくれたので、次のシーズンのコンサートでは大きくフィーチャーする予定です」
アタッカの友人でありコラボレーターでもあるキャロライン・ショウによる合唱曲もある。『The Isle』は、シェイクスピアの『テンペスト』から抜粋したテキストにショウが遊び心たっぷりの音楽を付けたもの。ここにはこの作品から、彼女が参加しているボーカル・アンサンブル、ルームフル・オブ・ティースが演奏した第3楽章「Caliban」が収録されている。この曲が入っているアルバム『Rough Magic』についてアタッカは「弦楽と密接な関係を持つだけでなく、声楽も手掛けるキャロライン・ショウの作曲家としての幅と、彼女が常にクラシカルなものに共感しながら、どのようにして一つの音世界から別の音世界にインスピレーションをもたらしているかを示しています」と説明する。
このプレイリスト『Plucked from the Field』には、作曲家のShye Ben-Tzurとロックバンドであるレディオヘッドのジョニー・グリーンウッド、そして、そのレディオヘッドのツアーでオープニングアクトを務めたこともあるインドのアンサンブルThe Rajasthan Expressが参加した曲「Junun」も収録されている。この曲はアタッカのお気に入りであり、音楽の楽しさが曲から人へ、人から人へと伝染していくような作品だ。「いったい誰が、フォークミュージシャン、ロックミュージシャン、イスラムの神秘主義者が、一緒にごきげんなトラックを作ることはできないなどと言ったのですか?」とアタッカ四重奏団は語る。「『Junun』は、壮大でグルーヴィな音楽があらゆる文化に存在していることの証しなのです」