本作は、2008年に当時主席指揮者であったワレリー・ゲルギエフがロンドン交響楽団とともに、本拠地バービカン・センターでライブ収録したもの。オペラや劇音楽を得意とするゲルギエフは、このプロコフィエフのバレエ音楽「Romeo & Juliet」を何度も演奏しており、52曲からなる作品の細部を知り尽くしているかのような熱演を聴かせる。全体を通じて「愛の主題」、「Julietのやさしい主題」、「Romeoの雄々しい主題」といった重要なライトモティーフが反復使用されながら進行していく音楽を、ゲルギエフはしっかりと描き出している。第10曲の可憐な「Juliet the Young Girl」や、第35曲のダイナミックな「Romeo Decides to Avenge Mercutio's Death」など、色彩豊かな表現に魅了される。このアルバムはApple Digital Masterに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。