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- 2007 · サー・コリン・デイヴィス、ロンドン交響楽団
ロンドン交響楽団
プレイリスト
バイオグラフィー
ロンドン交響楽団(以下LSO)の歴史は1904年にさかのぼる。Henry WoodがQueen’s Hall Orchestraの楽団員に対して独占的な契約を要求し、それに反発したメンバーによって創立された。1948年に非営利団体となったものの、当初は協同組合として利益を追求し、好況の時はもとより、2度の世界大戦で多くの楽団員が徴兵された時をはじめとする困難な状況にも耐えうる自律性を獲得した。LSOは他のクラシックのオーケストラとは一線を画し、一人の音楽監督に縛られることを避けてきた。その代わりにメンバーが自主的に指揮者を選んでおり、またAlbert Coatesやアンドレ・プレヴィンのように契約が長期にわたる場合には、一時的に、首席指揮者が自身の方針に基づいてオーケストラを指導することを許可している。こうすることで、例えばエドワード・エルガーがイギリス音楽を見事に指揮し、クラウディオ・アバドがドイツ・オーストリア音楽において素晴らしい感性を発揮するといった、芸術的多様性を生み出してきたのだ。また、1977年の『スター・ウォーズ』(ジョン・ウィリアムズ作曲)など、映画音楽も積極的に手掛けてきたLSOは、歴史上最も多くのレコーディングを行ってきたオーケストラといわれている。近年では、1995年に首席指揮者に就任したコリン・デイヴィスの下、ベルリオーズの全作品を演奏する『Berlioz Odyssey』を完遂し、高い評価を得た。そして2017年には、1990年代の後半からしばしばLSOを指揮していたサイモン・ラトルを音楽監督に迎え、さらなる高みを目指している。