ピアニストのイサタ·カネー=メイソンの2作目のアルバムである本作は、アメリカ音楽からインスピレーションを得たものだ。タイトルにもなったガーシュウィンの名曲「Summertime」は、伝説のピアニスト、アール·ワイルドによる軽やかで華麗な編曲版。さらに注目は、20世紀ヨーロッパのモダニズムを取り入れながらハリウッドやブロードウェイを意識したSamuel Barberの『Piano Sonata』だろう。不吉な第1楽章、物悲しい第2楽章、ショスタコーヴィチ風の終楽章など、驚くほど多様性と遊び心にあふれるこの作品は、ピアノ音楽の傑作として誉れ高い。カネー=メイソンは、Amy Beach(何故か軽視されるアメリカ音楽界の偉人)やアーロン·コープランド、そして19世紀イギリスの作曲家Samuel Coleridge-Taylorらの知られざる作品のガイド役となり、光を当てている。
ピアノ
作曲者