- ダニエル・ハイデ、 ミュンヘン室内管弦楽団、 Luka Juhart、 アリサ・ワイラースタイン、 Sarah Aristidou、 Clemens Schuldt、 アーロン・ピルサン、 アンドレ・シュエン
アリサ・ワイラースタイン
バイオグラフィー
アリサ・ワイラースタインは、非の打ちどころのないテクニックを背景に、ナチュラルなひらめきと伸び伸びとした表現を輝かせるチェリストであり、1720年ごろのヨハン・セバスティアン・バッハによる六つの歴史的な無伴奏チェロ組曲から現代のレラ・アウエルバハやJoseph Hallmanの作品まで、幅広い時代やジャンルの楽曲を“おはこ”としている。1982年にニューヨーク州ロチェスターの音楽一家に生まれたワイラースタインは4歳でチェロを始めた時、その魅惑的な音色に一瞬で心を奪われたという。音楽を呼吸する生き物と捉えている彼女は、過去の名曲のみならず新しいレパートリーにも積極的に取り組んでおり、Pascal Dusapinの『Outscape』(2016年)やマティアス・ピンチャーの『un despertar』(2017年)といったチェロ協奏曲の世界初演も手掛けている。パンデミックによるロックダウンの間には、バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏動画を毎日1楽章ずつ36日間にわたってソーシャルメディアで配信し、この作品への深い愛を表現した。そして、この愛こそが、ワイラースタインが2023年以降に発表する、バッハの無伴奏チェロ組曲と新たに委嘱された27の作品を組み合わせた、6章で構成される現在進行中の組曲『Fragments』の核となっているのだ。