NHK交響楽団

個々の楽団員の優れた演奏力とアンサンブルの精密さが生み出す繊細な響きを特長としながら、指揮者ごとの要求に的確に応える高い適応力も備えている。NHK交響楽団は、1926年に新交響楽団として創立され、その後、ポーランド出身の名指揮者Joseph Rosenstockの指導の下で基礎を築いた。1951年に日本放送協会の支援を受けることになって以降は、NHK交響楽団という名称で活動を続けている。これまでに、カラヤン、ブロムシュテット、マゼール、デュトワ、アシュケナージ、ルイージ、パーヴォ・ヤルヴィといった世界的なマエストロや一流のソリストたちと共演を重ね、国内はもちろん、ヨーロッパでも公演を行い、称賛を集めている。録音も多く、ロマン派以降のレパートリーを中心に、矢代秋雄、黛敏郎、武満徹、三善晃、正指揮者も務めた外山雄三といった日本の作曲家による楽曲を収録したアルバムもリリースしてきた。ヤルヴィとの記念碑的なプロジェクト“リヒャルト・シュトラウス：交響詩チクルス”も高い評価を得ている。また、子どもたちにクラシック音楽を身近に感じてもらうべく学校を訪れてミニコンサートやワークショップを行う、“NHKこども音楽クラブ”も好評だ。