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- 1999 · エドワード・エルガー
ユーディ・メニューイン
- Symphony Orchestra of Hollywood、 Jakob Gimpel、 Adolph Baller、 Marguerite Campbell、 アンタル・ドラティ、 Eula Beal
バイオグラフィー
ユーディ・メニューインは、ヴァイオリニスト/ヴィオリスト/指揮者としての長いキャリアを通じて音楽に対する飽くなき好奇心と熱意を持ち続け、晩年まで旺盛な活動を展開した。1916年にニューヨークで生まれたメニューインは、幼い頃に高度な技術を要するレパートリーをいともたやすく演奏する神童ぶりを発揮し、センセーションを巻き起こした。そしてその演奏が、単にテクニカルなだけではなく、子どもであるにもかかわらず、すでに巨匠のように魂のこもったものだったことも人々を驚かせた。しかし、そのすべてはピュアで本能的な感覚によるものであり、大人になったメニューインが音楽的奇跡を起こす方法について頭で考えるようになると、彼の演奏は時折、以前の輝きを失うこともあった。とはいえメニューインの音楽性は段違いのレベルに達しており、その演奏は、独特でありながらも多くの人に愛される人間味と豊かさに満ちていた。また、イギリスのサリー州にユニークな教育方針に基づくスクールであるユーディ・メニューイン音楽学校を設立したり、フランスのヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリとのデュオでジャズを演奏したり、インドのシタール奏者、ラヴィ・シャンカールとコラボレートしたり、ヨガの逆立ちの姿勢のままベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を足で指揮したりと、さまざまな新しい音楽体験を主導していくことにも情熱を注いだ。レコーディングにも積極的だったメニューインは膨大な数の優れた音源を遺し、1999年に82歳でこの世を去った。