- エディターのおすすめ
- 2016 · ダニエル・バレンボイム、シュターツカペレ・ベルリン、リサ・バティアシュヴィリ
リサ・バティアシュヴィリ
- Rachel Roberts、 リサ・バティアシュヴィリ、 Andrea Lieberknecht、 ダーグ・イェンセン、 セバスティアン・マンツ、 Marie-Luise Neunecker、 フランソワ・ルルー、 Julian Arp
バイオグラフィー
豊かな音色と正確なテクニックで知られるリサ・バティアシュヴィリは、同世代の中で最も高く評価されているヴァイオリニストの一人だ。1979年にジョージアのトビリシで生まれ、12歳からドイツで育った彼女は、父親である老練のヴァイオリニスト、Tamás Batiashviliの足跡をたどった。バティアシュヴィリは、ドイツのインゴルシュタットで開催される『アウディ夏のコンサート』の芸術監督を務め、またロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ボストン交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などをはじめとする世界有数のオーケストラと頻繁に共演している。2001年にEMI/Warnerからリリースされたファーストアルバムは、ブラームス、バッハ、シューベルトの楽曲の、魅惑的な音色にあふれ、深い感動を呼ぶ演奏を収録したもので、高い評価を得た。2010年以降はドイツ・グラモフォンから音源をリリースしており、その中にはダニエル・バレンボイムとの共演によるチャイコフスキーとシベリウスの協奏曲という豪華なカップリングや、お気に入りのバッハ作品を奏でたアルバムなどがある。イエローレーベルではより幅広いジャンルの楽曲もレコーディングしており、2019年のサウンドトラックアルバム『The White Crow』においては演奏の中心を担った。また2020年の『シティ・ライツ』は、エンニオ・モリコーネ、チャーリー・チャップリン、ミシェル・ルグラン、アストル・ピアソラ、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、ドヴォルザークなどによる多様な楽曲から成るアルバムで、それぞれの曲は、彼女にとって大切な世界各地の“シティ”と関連している。さらには、ポップシンガーのケイティ・メルアやジャズトランペッターのティル・ブレナーとの共演も含むなど、コンセプチュアルかつクロスオーバーな内容となっており、その中でバティアシュヴィリによる表情豊かなヴァイオリンが、それぞれの町とそこにまつわる思い出を鮮やかに描き出している。