ヴォクス・ルミニス

オランダのハーグ王立音楽院の卒業生を中心に結成された声楽アンサンブル、Vox Luminisは、2004年のデビュー以来、17世紀から18世紀前半のレパートリーに特化したパフォーマンスで注目を集め、数々の栄誉ある賞を受賞している。ベルギーのナミュールを拠点とするこのグループは、リオネル・ムニエのディレクションの下で、非の打ちどころのない精緻な解釈と歴史的な演奏に対する深い知識に裏打ちされた、おおらかで生き生きとした表現を実現し、高い評価を得てきた。その並外れたクオリティは、Andreas HammerschmidtやCaspar Othmayrといった知られざる作曲家の作品から、シャルパンティエ、バッハ、パーセルによる、より広く親しまれている楽曲まで、さまざまなレパートリーの演奏で発揮されており、中でもパーセルの『King Arthur（アーサー王）』と『The Fairy Queen（妖精の女王）』は同アンサンブルのおはことなっている。そして、国際的な視野を持つVox Luminisは、国境を越えたコラボレーションにも積極的だ。2022年にはロンドンのウィグモア・ホールとブルージュのコンセルトヘボウでレジデンスを行い、また世界的な知名度を誇るフライブルク・バロック管弦楽団との継続的かつ大規模なコラボレーションの計画も遂行している。