
- エディターのおすすめ
- 2014 · クリスティアン・ベザイデンホウト
クリスティアン・ベザイデンホウト
プレイリスト
シングル&EP
バイオグラフィー
ピアニストのクリスティアン・ベザイデンホウトは、さまざまな古い鍵盤楽器、とりわけフォルテピアノの素朴な響きを生かした演奏で称賛を集めている。1979年に南アフリカで生まれたベザイデンホウトは、1988年にオーストラリアのクイーンズランドに移り住み、マルコム・ビルソンがフォルテピアノで演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲の録音を聴いて、古楽器の世界に心を奪われる。そしてバロック音楽と初期古典派の音楽への思いを強めた彼は、アメリカに渡り、ニューヨーク州ロチェスターのイーストマン音楽学校で名ピアニストのRebecca Penneysに師事。2001年にはブルージュ国際古楽コンクールのピアノフォルテ部門で優勝して名声を高めた。その後は、フライブルク・バロック管弦楽団やレザール・フロリサン、イングリッシュ・コンサート、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントをはじめとする俊英古楽アンサンブルや、著名な指揮者たちとの共演を重ねている。また、彼の充実したディスコグラフィの中には、モーツァルトによる鍵盤楽器のための作品全集(『Mozart: Keyboard Music, Vol. 1』~『Vol. 9』/2010~2016年)やフライブルク・バロック管弦楽団との共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(『Beethoven: Piano Concertos Nos. 2 & 5』、『No. 4』、『Nos. 1 & 3』/2017~2022年)、イザベル・ファウストとのデュオによるバッハのヴァイオリン・ソナタ全集(『J.S. Bach: Sonatas for Violin and Harpsichord』/2018年)などの記念碑的作品もある。そして、名テノール歌手のマーク・パドモアと共演したアルバム『Schubert: Winterreise』(2018年)の録音では、ベザイデンホウトが奏でる、伝説的ピアノ製造技師コンラート・グラーフが1827年に製作したフォルテピアノの、滋味深い音色を楽しむことができる。