諏訪内晶子

バイオグラフィー

並外れたテクニックはもとより、楽曲を徹底的に精査し、ベストな表現に至るために探求を深めていく姿勢から生み出される音世界は、神々しいまでの輝きを放っている。日本を代表する世界的ヴァイオリニストの一人である諏訪内晶子は、1989年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで第2位となり、翌1990年のチャイコフスキー国際コンクールにおいて史上最年少の18歳で優勝を飾って、一躍国際的な名声を獲得した。彼女はその後、さらなる研さんを積むべくニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院に入学するが、この時、それまでとは違った角度から音楽を見るため、コロンビア大学で政治思想史を学んでいる。このような姿勢も諏訪内の演奏を特別なものにしている大切な要素だといえるだろう。1995年に演奏活動を再開して以降は、小澤征爾、ピエール・ブーレーズ、シャルル・デュトワなどをはじめとする偉大な指揮者たちや、欧米の多くの一流オーケストラと共演を重ねている。レコーディングではロマン派の作曲家たちによる楽曲を多く取り上げている一方、2022年にはバッハの無伴奏曲を収録した記念碑的なアルバム『J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)』もリリース。また、現代作曲家の擁護者でもある諏訪内は、新作の世界初演も多く手掛けている。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ