1955年、ピアノのメナヘム・プレスラー、ヴァイオリンのダニエル・ギレ、そしてチェロのバーナード・グリーンハウスによって結成されたボザール・トリオは、50年以上にわたって、正統的な室内楽曲をスリリングな解釈で演奏した。ベートーヴェンの『Piano Trio No. 5 in D』やブラームスのセンチメンタルな『Piano Trio No. 1 in B』においては、大胆かつ見事に息の合った“押し引き”によって陶然たる音世界を描き出し、その一方で、モーツァルトの『Piano Quartet No. 1 in G Minor』には輝くような軽快さをもたらす。その長い活動歴の中でメンバーは何度も入れ替わり、トリオは2008年に解散したが、ボザールの演奏が表現する高揚感や、深い情感、そして豊富なレパートリーは今も称賛を集めている。