ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ、エリザベート・シュワルツコップに師事した正統派バリトン歌手。モーツァルトの『魔笛』のパパゲーノ、ワーグナーの『タンホイザー』のヴォルフラムなど、バリトンの主要な役柄を歌っている。高音部までむらのない輝かしい声、耳に心地良い響きの持ち主である。1997年にザルツブルク音楽祭にデビューするなど、世界的な音楽祭に出演、オーケストラとの共演も多い。歌曲のジャンルではシューベルトのほか、バッハのカンタータや受難曲、マーラーの歌曲、ハンス・アイスラーの歌曲など、さまざまな時代の作品で、知的で鋭い解釈による歌を聴かせてくれる。