卓越したテクニックはもとより、凛とした美しさを輝かせる滑らかな歌声、多彩な表現力、ストーリーテラーとしての優れた才能、さらには高い知性による構成力のすべてをこれほどまでのレベルで備えたソプラノ歌手は、クラシック音楽の長い歴史の中でもそう多くはいないだろう。アンナ・プロハスカは1983年、当時の西ドイツの音楽一家に生まれ、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで学び、20歳の時にベルリン国立歌劇場でデビューを飾った。それ以降はダニエル・バレンボイム、フィリップ・ジョルダン、サイモン・ラトルといった当代きっての指揮者や著名なオーケストラと共演を重ねている。時代やエリア、スタイルにとらわれないプロハスカのレパートリーは実に幅広く、ルネサンス期から現代の作曲家の作品までを豊かなイマジネーションによる解釈で歌い、楽曲の新たな魅力を引き出している。