驚くべき技術、素晴らしい詩的センス、そして気品を兼ね揃えたマルタ・アルゲリッチは、今世紀最も偉大なピアニストの一人といえるだろう。1965年、彼女が24歳の時に、世界中のピアニストが目標としているショパン国際ピアノコンクールにて優勝を果たす。この優勝をきっかけにピアニストとしてのキャリアを歩みだしてからは、常に第一線での活躍を続けてきた。ソロリサイタルを行わなくなった今も室内楽の演奏に積極的に取り組み、新しい曲を絶え間無く学び続ける彼女は、世界中の人々を魅了している。